CMT工法(複合推進工法)は岩盤・大礫など硬質地盤推進工事からシルトや流砂などの超軟弱地盤推進工事を、また1,000mを超える超長距離推進工事や障害物を機内から除去しての障害物 撤去推進工事、さらには土被りが極少な小土被り推進工事などいかなる条件下の工事をも失敗することなく安全に安心して完遂することを基本テーマとして開発した、推進工事システムです。 軌道、住宅街、道路、河川、山岳下など、あらゆる推進に対応できる複合推進工法が、CMT推進工法です。
カッターを外周駆動することで、隔壁部に「点検扉」が設置でき、機内からのビット交換を実現しました。(管呼び径800mmから) 「半岩・半土」地盤での掘進も可能です。強力なトルクを有し、硬質土から硬岩、溶岩まで掘進可能です。岩盤内での曲線推進も可能です。
隔壁部に設置された「点検扉」を開けることによって、目視による切羽の確認ができ、①流木や木坑などの木製障害物②コンクリート構造物③鋼矢板、H形鋼などの鋼材などを、地表面を開削することなく、機内から除去できます。なお、土質や地下水位などの地盤条件によっては「推研式ブロアーユニット」、「ロックユニット」による圧気工法や、地盤改良工(薬液注入工)などの補助工法を必要とする場合があります。
掘進機の軽量化と適切な重量配分により「ノーズダウン」を防止します。また、「モノスリットCAPシステム」
(モノスリット定位置停止システム)や
「スリット自動開閉装置」などにより、
土砂の取り込み量を制御します。
「土圧(抑制)理論」に基づく「CMTフローティングシステム」によって、推進抵抗の大幅な低減と、長期間のテールボイド保持を実現し、推進完了後の、管路や地表面の変動が生じにくい推進システムを確立しました。また「CMT岩盤推進システム」、「CMT玉石・砂礫推進システム」、「CMT超軟弱・流砂地盤推進システム」、「CMT切羽障害物除去システム」、「CMT曲進システム」などの
各システムを駆使して、施工条件
の変化に対応し、超長距離推進を
実現します。